英語学習との出会い【2】20代半ばの決断!「イギリスに留学するぞ!」-50代で振り返る半生

50歳半ばにして何か目標をもって挑戦できることはないかと考えた結果、初心にかえり、もう一度、英語を勉強してみることにしました。そんな私の英語学習に関わる半生を少しずつ振り返って記事にしています。

ドイツへの憧れを抱きつつも、ドイツ語を仕事で使用できるようなレベルになるには何年もかかってしまう。

しかも、日本でドイツ語を使った仕事を見つけるのは簡単なことではありません。

やってみる前から「できる気がしない」。

ここで、私の基本的な性格の特性をお話しておきます。

石橋を叩き割って歩けない理由を作る

慎重なのか、臆病なのか、単なるダメ子なのか(笑)

日本の有名なことわざに「石橋を叩いて渡る」というのがあります。

みなさまもよくご存知のことわざだと思いますが、「たとえ石でできた橋であっても壊れることがあるかも知れないので、用心に用心を重ねて慎重に進みましょう」という意味です。

でも私の場合は、こうです。

石橋が割れるまで叩きまくり、石にヒビが入るのを見届けてから「ほらね、危ないでしょ!?」

決して「やりたくない」わけではないの。

でも、先の先の先の先まで考えを巡らせすぎてしまうがゆえに、躊躇することが多々あります。

その一方で「思い立ったら即実行!」な一面も持ち合わせています。(笑)

ほんとうに厄介な性質。

熱しやすく冷めやすい気質であることは間違いなくて、ガーーーっと何かにのめり込んだかと思うと、結局、すぐに結果が出ないことへの苛立ちと不安に追い越されて投げ出してしまう。

突き詰めてやってみないとわからないことを、あーでもない、こーでもない、と色んな理由をつけて「無理だわ」と諦めてしまう。

でも、幸か不幸か仕事ではひたすら認められ続けるという謎。

出世することがいやで退職したことも数回あります。(笑)

でも、ちゃんと次の仕事は見つかるし、そしてまたそこで高く評価していただき、でも、その期待に応えることがめんどくさくなってまた転職。私の転職歴を見たら、おそらく皆さまに驚かれると思います。

またいつか機会があれば、それもどこかでかで語る日がくるかも知れません。(笑)

逆算した人生の残り時間は限られている

そんな自由奔放なことを繰り返しながら、残りも少なくなってきた我が人生。

当然ながら「自分が描いた未来」を手にすることなく、時間だけが過ぎていくことへのモヤモヤ感。

周囲から認められて出世したところで、自分の描く「なりたい自分」にはなれないジレンマ。

かといって「なりたい自分になるため」の努力もできない。

そんなダメダメな自分と真正面から向き合ってみると、それでも、熱しやすく冷めやすい私にもずっと消えない「思い」があることに気付きます。

それが10代で出会った趣味の「宝塚」であり、20代で出会った「英語」と「海外」への消せないこだわり。

若い頃、ちゃんと頑張ってこなかったのだから、今、50代半ばになって抱えているこのモヤモヤ感はぜんぶ自業自得です。

でも、このモヤモヤを抱えたまま人生を終わるのはイヤだなという思いが日に日に強くなっています。

だったら、思い切って正面から向き合ってみようじゃないかと。

宝塚歌劇はどんどんジャンジャン死ぬまで楽しめばいいとして、問題はつかず離れずの「英語」へのこだわり。

もう若くもないからさすがに石橋を叩き割ることもできないと思います。(笑)

ひとまずは、橋の向こうの世界を見に出かけようと決めました!

そろ~り、そろ~り、少しずつ、少しずつ、歩き始めたばかりですが、久しぶりにちょっとワクワクしています。

「英語」と「海外」へのこだわりの原点になっているイギリス留学当時のことや、あの頃に描いていた夢を思い出しているからでしょうか。

過ぎた時間は取り戻せませんが、あの頃の自分をいまいちど思い出しながら、いまから目指せる場所を探していきたいと思っています!

「来年」留学するので「来月」で退職します!

まずは念入りに情報収集

ドイツへの留学をいったん諦めて、まずは英語を身に着けようと方向転換した私にとって、留学先の条件は「ヨーロッパ」の一択でした。

アメリカもカナダもオーストラリアもニュージーランドも1mmも視野に入らず。(笑)

ヨーロッパで英語を学ぶとすれば、イギリス、アイルランド、マルタの3か国が候補でしたが、ここはやはり王道のイギリスを選択。

このとき26歳。

医療事務の仕事をしていました。

大学を卒業してから英語なんて一切関りがなかったので、さぁて、何から始めよう。

でもここからは「思い立ったら即行動!」の、A面モードでした。(笑)

まだインターネットもそんなに誰もが使っている時代ではなかったので、情報収集は主に留学ジャーナル等の書籍でしたが、半年くらいはひたすら情報収集をしていましたね。

そして、ある程度の計画が頭の中で固まってきたところで、留学エージェントに相談に行くことに。

それが5月頃だったと思います。

まったく未知の世界に踏み込むにもかかわらず、イケイケどんどん!な気持ちでエージェントに向かったのを今でも覚えています。

とはいえ、すぐに出発しようと思っていたわけではなくて、とりあえず読み漁っていた留学体験記に「絶対に日本である程度は勉強してから留学したほうがいい」と書かれてかれていたので、1年くらいはガッツリ日本で語学学校に通ってから1年後にイギリスへ、と考えていたのです。

なんせ本当に英語力、皆無でしたから。(笑)

幸いにも、地元の外語専門学校が社会人向けに設けていた午前中だけの2時間コース(週5)があって、アルバイトでもしながら午前中はそこに通学しようかな、なんて計画を立てていました。

専門学校の体験レッスンにも行って雰囲気を確かめ、留学エージェントのお姉さんにもその計画をお話したところ、いろいろ親身になって相談に乗ってくれて、いよいよ気持ちは本格的に留学へと向かいます。

身辺整理を始めましょう

留学するのは1年後としても、学校に通うとなるとまずは時間の確保を考えなければなりません。

私が通学したい学校は午前中に毎日クラスがあるので、フルタイムの仕事を続けながら通うことはできません。

そうなると必然的に選択肢は退職の一択。

収入面の不安がないわけではありませんでしたが、当時は実家暮らしでしたから、午後からのアルバイトでなんとかなるんじゃないかと安易に考えていました。

とりあえず、留学を意識し始めたときからすべての楽しみを絶ってひたすら貯金していましたので、予定している半年分くらいの留学費用は大丈夫。

あとは準備期間に通う学校の学費と、出発までの生活の諸々、そして渡航費用に現地での生活費。

けっこうかかるじゃないか、、、大丈夫か!?(笑)

それでも私は、もう、決断していました。

仕事は、やめる。

5月に留学エージェントに相談に行き、専門学校に見学に行き、職場にも退職の意向を伝える、というスピード感。

相変わらず「思い立ったら即行動!」のA面モードは継続中。

医療事務として個人のクリニックに勤務していた私が、Dr. 院長に「来年イギリスへ留学を考えているので、6月いっぱいで退職します!」と伝えると、返ってきた言葉は、、、

「え、もう辞めちゃうの!?」

確かに、そう思いますよね、そりゃそうだよね。(笑)

「午前中に学校に通いたいので。」

「だったら、たとえば、午後だけでも続けたらどう?」

自分がこういうごもっともな返しに弱いことを、このとき初めて知りました。

「あ、、えっと、、じゃぁ、、午後だけ、、、」

いや退職したかったんです、スパッと。

なのに、なのに、とっさにこんな返事をしてしまった私。(笑)

そのまま休憩室に戻って同僚にこのやり取りを報告したのですが、爆笑の渦。

笑い事ではないんですけど … と心の中では思いつつ、自分の馬鹿さ加減にやっぱりみんなと一緒に爆笑してしまいました。

でもね、この話にはまだ続きがありまして。

それからしばらくして院長がやってきて、こう告げられたのです。

「やっぱり、午前中だけのスタッフさんを探すほうが大変だから、、、」

つまりは無事、めでたく退職決定!ってことに。(笑)

私も最初からちゃんと意志を貫き「退職します」と伝えるべきでしたが、院長も院長じゃないですか?

二人して優柔不断すぎましたね。

でも、何はともあれ無事に6月末での退職が決まってホッとひといきの出来事でした。

次回へつづく

退職することはなんとか決まったけれど、次なる難関は親への報告。

そう、この段階では何ひとつ親には話していませんでした。

幼いころからのいろいろな経験が重なり、何かと「かまわれる」ことが大嫌いだった私は、なんでもひとりで決めてから事後報告。

今回も波乱の予感しかなくて、ちょっと気が重い …。

とはいえ、留学することはもう心に決めているし、退職することも決まったし、そろそろ私の計画を話さなければならない状況でした。

どんな反応が返ってくるのでしょうか。

それはまた、次のエピソードでお話することにします。

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