【1】オスカー・ワイルドの美学宣言:「ドリアン・グレイの肖像」序文を読む
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タイトル:The Picture of Dorian Gray(ドリアン・グレイの肖像)
著者:オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)
初版発行:1890年(雑誌掲載)/ 1891年(改訂版書籍)
〔あらすじ〕
ロンドン社交界に生きる美青年ドリアン・グレイは、画家バジル・ホールワードに肖像画を描かれます。バジルの友人であり皮肉屋の貴族ヘンリー卿の影響を受け、ドリアンはいつしか自分の「若さ」と「美貌」が永遠ではないことに、恐れを抱くようになっていきます。
そして彼は「老いていくのが自分ではなく、肖像画の中の自分であればよいのに」と願いを込めるようになるのです。そして、その願いは奇跡的に現実のものとなり、ドリアンの姿はいつまでも若く美しいまま。
その代わりに、彼の肖像画がどんどん歳を取っていくのですが、その肖像画はドリアン自身の好ましくない行動の結果を反映して、ひどく醜く変化していきました。
永遠の若さを得た代償に、快楽と退廃の人生を歩むようになっていたドリアン。やがて彼は、その報いに直面することとなるのでした。
この作品は全編を通して 約80,120 words が使われています。
1日に 300~500 words 程度に区切りながら、ゆっくりと読み進めていきたいと思いますので、Day1から順にご自身のペースでお楽しみください。