
あっという間に三連休も最終日となりました。
連日の猛暑で出かける気力もなく、久しぶりに自宅で大好きなスコーンを作ってみました。
イギリス大好き!な私は、スコーンも「イギリス伝統の作り方」にこだわる傾向があります。(笑)
今日はイギリス伝統の「クリームティ」と、私のスコーンづくりについてご紹介します。
スコーンとクリームティ
「クリームティ(Cream tea)」という言葉を聞いたことがありますか?
スコーン(scone)というお菓子については「イギリスの伝統菓子」として良く知られていますが、この「クリームティ」という言葉は、少なくとも日本人にはあまり耳馴染みのある言葉ではないかも知れません。
私はたまたま若い頃にイギリスに留学をしていたから当たり前のように使用しますが、日本のカフェでは、スコーンを提供しているお店でもあまり「クリームティ」というメニューは見かけません。
クリームティ(Cream tea)について
クリームティーとは、温かい紅茶とともに、スコーン、クロテッドクリーム、ストロベリージャムなどをセットで楽しむ軽食のことです。
イギリスの伝統といえば、もうひとつ「アフターヌーンティ(Afternoon tea)」が有名ですが、サンドウィッチやケーキも含まれるアフタヌーンティーとは異なって、クリームティーはスコーンに特化したシンプルかつ、とっても贅沢なティータイム。


上の写真は、実際にイギリスのコッツウォルズ地方で入ったカフェの「クリームティ」です。
お店によってさまざまなスコーンの味や形、ジャムの種類があって、イギリスでは訪れた場所ごとにカフェに入ってクリームティを食べてみるのも楽しいですよ。
イギリスのカフェでスコーンを食べてみたいときには、ちょっと知ってる風に「Could I have a cream tea, please?」とチャレンジしてみてくださいね!
クリームティの起源は、11世紀のデヴォン州・タヴィストック修道院にまでさかのぼります。
修道士たちが旅人に、クロテッドクリームとジャムを添えてパンをふるまっていたのが始まりとされています。
ただ、本格的に広まったのは19世紀になってから。
貴族階級で流行したアフタヌーンティー文化の一部として人気となり、特にベッドフォード公爵夫人・アンナという女性が午後の軽食として紅茶と共に楽しんだことが大きな影響を与えました。
デヴォン(Devon)とコーンウォール(Cornwall)

この伝統のクリームティは、イギリスの中でもイングランドの南西部、特にデヴォン(Devon)とコーンウォール(Cornwall)で人気が高く、「ジャムが先か、クリームが先か?」という論争でも有名です。
スコーンは丸くて小さな焼き菓子で、ややホロホロとした食感、そして甘さは控えめ。
温かいうちに二つに割って、クロテッドクリームとジャムを塗って食べるのが一般的です。
- デヴォン式:クリームを先に、ジャムを後に
- コーンウォール式:ジャムを先に、クリームを後に
どちらの食べ方でも、スコーンとバターのような濃厚なクリーム、甘酸っぱいジャムのハーモニーは絶品ですが、私は後者、ジャムを先に塗ってからクリームを乗せる派。
クロテッドクリームはあまり溶けて生地に染み込まない方がいいな、と。
デヴォン式を推す人々の言葉を借りれば、クリームを先に塗ったほうがクリームをたっぷり乗せられる!ということらしいですよ。(笑)
それも一理ありますが、、、いろいろな好みがありますね!
全脂肪乳(フルクリームミルク)を低温で長時間加熱して、表面に浮いてくるクリーム部分を冷やしてすくいとる工法で作られた、濃厚でこってり、ミルキーで甘くない、無糖クリームです。
見た目はホイップクリームよりも固めで、バターのようにうっすら黄色がかっています。
なめらかな食感ではありますが、少しザラッとした舌ざわりもあります。
伝統のクロテッドクリームとして世界的に有名なのが【Rodda’s】と【Devon Cream Company】いうそれぞれ「我こそが発祥の地」であると譲らない(笑)イギリスの2つの会社で、日本でもその名を良く知られています。
ただ、その辺のスーパーで気軽に買えるわけではなく、輸入食品を取り扱う一部のお店に限られています。
未開封であれば冷蔵でも半年以上保存期間があるので、まとめ買いしておくのも良いかも知れませんね。
私は「コーンウォール派」なので、【Rodda’sファン】なのですが、Devon が瓶入りなのに対し、Rodda’s は食べきりサイズの小さなケース入りでも販売されているのが助かります。
しかも、冷凍したものをインターネットで注文できるので、いつも冷凍庫には Rodda's のクロテッドクリームを常備しています。
ただ、気分次第でスコーンをしばらく作らないこともあるので、、、ときどき冷凍庫の奥のほうで忘れ去られているという悲しき結末を迎えることも。(笑)
もしご興味があれば、参考までに、イギリス伝統のクロテッドクリームを販売している楽天のお店を載せておきますね。
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英国式スコーンを作りました!
イギリスに留学していた時に覚えた作り方をはじめ、日本でも色々なレシピにチャレンジしてきましたが、やっぱりいちばんシンプルで美味しいのは「イギリスのトラディショナル」です。
とてもシンプルで素朴な味が病みつきになるんですよね。
スコーンを焼くときにはけっこう大量に作って冷凍保存しておいて、毎日、朝食やおやつとしていただくのが私の楽しみ♡
私のお手本は、かな~り昔に見つけた Cookpad 英国大使館 の料理長が発信しているレシピです。
もうずっとこのレシピでスコーンを作っていますが、私の中ではこれぞ「ザ・スコーン」。(笑)
ぜひ、お試しあれ。
基本スコーンの材料は5つ

元のレシピは10個分で書かれていますが、私はいつも大量に作ることが多いので、けっこういい加減に増量している感じですね。(笑)
因みに直径5cm の丸型10個分の基本分料は下記です。
- 薄力粉:225g
- 粉砂糖:25g
- ベーキングパウダー:1.5 ティースプーン
- バター:45g
- 牛乳:100ml
お好みでチョコチップやレーズン、チーズなどを加えるのも美味しいですよ!
作り方も簡単
バターは適当なサイズにカットして、冷蔵庫で冷やしておきます。
1. 薄力粉、ベーキングパウダー、粉砂糖を、まとめてふるいにかけます。

2. ふるいにかけた粉類に、冷蔵庫で冷やしておいたバターを加えます。

3. 粉類とバターが馴染んで「パン粉」のような状態になるまで指ですり合わせます。

4. パン粉状になった粉に、少しずつ牛乳を加えていきます。

5. 最初はかなりべたつきますが、徐々になめらかにまとめていきます。

6. まとめた生地を、打ち粉をした台の上で厚さ2㎝ 程度の厚さに伸ばし、お好みの抜型を使って型抜きをします。
私は写真のように、直径5cm くらいのフラワータイプの型抜きを使用しています。

その時の気分や用途によって、パンを作るとき用の大きめのセルク(イングリッシュマフィン用)を使ってデカ・スコーンを焼いたりもします。
7. 表面に牛乳を塗り、180℃ のオーブンで10~15分ほど焼いたら出来上がり!


気分だけは優雅に・・・
焼き上がったスコーンは、さっそく自宅カフェにて「クリームティ」にセットしていただきました!
気分だけでも、イギリスのカフェにいるつもりでね。(笑)

イギリスの気分を味わうのに、食器はロイヤル・コペンハーゲンっていう、、、(笑)
ま、ヨーロッパ気分ってことで。
スコーンのお供には、Rodda’s のクロテッドクリームと英国チップトリーのブラックラカントジャム。
やっぱりジャムもイギリスのジャムが好き。
イギリスのカフェで初めて「ほんまもん」アフターヌーンティをいただいたときに、何種類かのジャムがこのミニ瓶ごと乗っていて、その場で食べられなかったらお持ち帰りOK!とのことだったんですよね。
そして持ち帰って食べたらどれも美味しくて!
日本でも手に入ることを知り、以来、この写真に写っている「チップトリー社」のミニ瓶シリーズにずっとお世話になっています。
なので、お付き合いは結構長いです。
この小瓶が可愛くて、かつてはお土産にもよく買っていましたが、、、普通に日本でも手に入ります。(笑)
ラベルが英語か日本語か(日本で買うと輸入用日本語ラベルが貼ってあります)の違いだけ。
スコーンに添えるだけでなく、イギリスで出会ったアフターヌーンティを真似して、こんな感じで小瓶を飾って「イギリス気分」を楽しんだりすることも。

これはいつぞやのクリスマスシーズンに、自宅でなんちゃってアフターヌーンティをしたときの写真です。(笑)
イギリスのアフターヌーンティにポッキーは出て来ないですねぇ~(笑)
ちなみに手前の3段ケーキスタンドは十数年前にイギリスから取り寄せたもので、奥の2段のものはイギリスで直接購入しました。
わたし、なにごとも形から入るタイプです。(笑)
チップトリー社は、イギリスのエセックス州チップトリー村で農園を営んでいたウィルキンさん一家が、1885 年に自家製ジャムを製造したのが始まりという超老舗。
自家農園と、契約している特定の農園で収穫された果実などを原料にしていて、合成着色料や香料、保存料はほとんど使われていません。
もちろん、英国王室御用達!
実はこの会社、ジャムだけでなく、ケチャップやマスタードなんかも作っているんですよ。
さすがに我が家のケチャップは「カゴメ」ですけど。(笑)
あ、あと、はちみつ!
はちみつはお気に入りでよく購入しています。
普通サイズのジャムもありますが、個人的には小瓶のほうが、たくさんの種類を気分で楽しめるのでお気に入りです。
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まとめ
ちょっと長くなってしまいましたが、私のイギリス愛が伝わりましたでしょうか?(笑)
自宅に居ながらにして、イギリス気分を味わうことが私のエネルギーチャージ!
みなさまも、ぜひ、イギリス伝統のスコーンづくりに挑戦してみてくださいね。
シンプルな味わいは病みつきになりますよ~。