
村上さんという人は、どうしてこういつも、いつも、変なタイミングで世間を騒がせるんでしょうかね。
この方が社長に就任したことで、「安心感」がひとつも伝わってこないのですが。(笑)
ここ数日、村上さんが記者との懇談会とやらで「まんまと記者から誘導された発言」によって、私設ファンクラブ(会)チケット問題、タカラジェンヌの結婚問題、ファンのみならずOGや一般の人たちまで巻き込んだ議論が活発に展開されています。
もちろん、私も関心を持っていますし、数日前タイムラインにこのニュースが流れてきたときには椅子からずり落ちそうになりました。
正直、あまりにも理解が追い付かなさ過ぎて、個人的には「あきれてもの言えず」の傍観者と化しておりました。(笑)
時代 … ねぇ。
たしかに時代は変わりました。
多くのことが見直され、様々な法律が整備されました。
でも、ほんとうに私たちにとって「生きやすい社会」へと変化をしてきたのか、と考えると私はちょっと首をかしげたくなることも多々あります。
すべてを一律に法で縛ることが本当に幸せなのか。
人のココロの中に宿っている「あたたかい」部分が、法に縛られた会社のルールによって押さえつけられることも多い昨今。
回りくどい言い方で申し訳ないのですが、物事には必ず表があれば裏があるし、光があれば影もある。
一律のルールのもとで全員が同じ感情を共有できるなんてことは不可能だと思います。
だからこそ、個々が自分にとっての「幸せ」の選択をすればいいと思うわけです、私は。
宝塚は独身のうちに夢見て頑張って輝いて青春を過ごす場所、そんな選択肢があってもいいでしょ?と。
選ぶのは自分。
それぞれの会社(あるいは集団、団体、業界すべて)には、業績を伸ばしたり知名度を上げたり生き残っていくための「特性」や「特徴」があって当たりまえ。
宝塚歌劇は「男役」という文化で熱狂的なファンを集めてきた「エンタメ」です。
「男役」「娘役」という架空の世界を楽しむファンによって支えられてきた「エンタメ」です。
それを一律「会社員」とひとくくりにして考えようというのがそもそも、無理。
伝統芸能としての歌舞伎は男社会です。
大相撲だって女性は土俵に上がることも許されません。
だからと言って、これをもって「男女平等にするべきだ」とは思わない。
男女雇用機会均等法があるんだから女性にも開放を!って言わないですよね。
ま、これはちょっと論点がずれてますけど、、、(笑)
宝塚は独身の女性だけで作り上げる夢の世界。
身分こそ会社員になったのかも知れませんが、彼らは人気商売に身を置くタレントたちです。
「タカラジェンヌという職業」を選んだ人たちです。
会社員が自分たちの仕事に責任を持つことと同じように、舞台に立ってお客様にパフォーマンスを見せることに責任を持っています。
自分の夢見た世界、憧れた職業、そこで精一杯の努力をして泣いて笑って、やがて次の人生へ向かって卒業するもよし、タカラジェンヌとしての人生を全うするもよし。
なんでもかんでも「一律の会社員」としてのルールを当てはめようとすることの意味が分からない。
人権は尊重されるべきです。
そこは間違いない。
でも、いくつもの「特徴ある職業」の中から、独身女性の集団であるタカラヅカを「自ら選ぶ人生」があったっていいと思いますけどね。
極論、宝塚じゃなくてもみーんな、何かしらを取捨選択しながら生きていますから。
結局は自分のなかのプライオリティだと私は思います。
つまり、
これまで111年もファンに支持されてきた文化である「独身女性で組織される宝塚歌劇団」という「箱」そのものを変える必要はないんじゃないかな、と。
そのうえで、タカラジェンヌという職業を選ぶか否かはその人の人生。
中の人も、外の人も、これから続く人たちがいつまでも夢を見られる場所として、この独特な文化をそのままに継承していってほしいです。
考え方は本当に人それぞれ。
ひとりひとり経験も違えば、ものごとをとらえる視点も千差万別。
何を言っても批判されるだろうし、逆に多くの共感を得ることもある。
色々な意見があってあたりまえ。
きょうは、そんな色々な意見の中に、私も加わってみました。
ところで、村上社長!
マスコミにはくれぐれも慎重に対応してくださいね。
乗せられてペラペラしゃべるのと、透明性とは全く別ですから!
いらぬ嵐が巻き起こるのは、もう、カンベン。。。