
Collocation(コロケーション)とは、英語において「一緒に使われることが自然な語の組み合わせ」を指します。
「どの語と一緒に使われるか」をセットで覚えておくと、単に文法が正しいというだけでなく、文章や会話がぐっと自然になります。
ネイティブスピーカーの言い回しが聞き取りやすくなったり、不自然な直訳表現に惑わさることもなくなります。
覚えておくと便利なコロケーションを、日常生活、旅行、勉強、娯楽、感情表現、コミュニケーションの6つのカテゴリーに分けてご紹介します。
start a conversation の会話頻出・重要度
- 会話頻出度:★★★★★
- TOEIC頻出・重要度:★★★☆☆
start a conversation の意味と解説
「start a conversation」 は、「会話を始める」「話しかける」といった意味で、日常会話からビジネス、英会話学習の場面まで、非常に幅広く使われる基本フレーズです。
この表現は、「start(始める)」と「conversation(会話)」の組み合わせで、自分から何かを言って話のきっかけを作る行為を指します。
誰かと初めて会うとき、沈黙が続いたとき、またはネットワーキングイベントなどで話のきっかけを作るシーンに使われます。
TOEICでは直接的に出題される頻度は高くありませんが、「話す」「コミュニケーションをとる」「話し合いを始める」といった文脈で使えるため、会話文やメール文の中で見かける可能性があります。
また、スピーキングや英作文でも、人間関係構築・意思疎通に関連する話題で活用しやすい表現です。
start a conversation を使った例文
日常的な使い方
It’s sometimes hard to start a conversation with strangers.
(見知らぬ人と会話を始めるのは時々難しい。)
自然な行動としての表現
He started a conversation by asking about the weather.
(彼は天気の話をきっかけに会話を始めた。)
助言・アドバイスの場面
If you want to make friends, try to start a conversation first.
(友達を作りたいなら、まず自分から話しかけてみて。)
類似表現・言い換えとニュアンスの違い
表現 | 意味・ニュアンス | 例文(和訳) |
---|---|---|
begin a conversation | 「start」とほぼ同義だがややフォーマル | She began a conversation about politics.(彼女は政治の話から会話を始めた) |
make small talk | 軽い世間話・あいさつ程度の会話をする | We made small talk while waiting.(待っている間に世間話をした) |
strike up a conversation | ややカジュアルで「自然に話し始める」感じ | He struck up a conversation with the person next to him.(隣の人と自然に話し始めた) |
break the ice | 緊張をほぐすための最初の一言を指す | Jokes can help break the ice.(冗談は場の空気を和ませるのに役立つ) |
「start a conversation」はもっとも中立的で汎用的な表現です。
「strike up」はややフレンドリー、「break the ice」は状況の緊張をほぐすことに重きがあります。
「make small talk」は会話の内容が軽いという点での違いがあります。
学習のまとめ
「start a conversation」は、英語でのコミュニケーション力を高めるうえで欠かせない基本表現です。
人と関係を築く第一歩として、話しかける力やタイミングを学ぶ際に非常に役立ちます。
TOEICでは出題頻度こそ中程度ですが、Part 3やPart 7などの会話文・メール文の背景理解として、「どのように会話が始まったのか」を読み取る力が求められます。
また、「conversation starters(会話のきっかけとなる一言)」とセットで学ぶことで、実際の英会話スキルをぐんと伸ばすことができます。
「start a conversation」+「about weather, hobbies, travel」などのように、具体的なトピックと組み合わせると、より自然で実践的な会話が可能になります。