
【仕事編:上級】
I’d appreciate it if you could …
(〜していただけると幸いです)
解説
“I’d appreciate it if you could …” は、英語ビジネスにおける依頼表現の中でも、非常に丁寧で信頼感のある言い回しです。
日本語の「〜していただけますと幸いです」に近く、相手に敬意を払いながらお願いしたい場面で使われます。
このフレーズの特徴は、「依頼」よりも「感謝」を前面に出している点です。
まだ相手が何もしていない段階でも、「もし対応してもらえたら感謝します」という構造になっているため、命令的な印象がありません。
そのため、上司・取引先・初対面の相手など、フォーマルな関係で特に有効です。
文法的には “I’d appreciate it if you could + 動詞の原形” が基本で、時制は過去形の “could” を使うことで丁寧さが増しています。
これは実際に過去の話をしているわけではなく、控えめな表現にするための英語特有の用法です。
注意点として、このフレーズは丁寧な分、やや長く堅い印象があります。
社内のカジュアルなやり取りでは、毎回これを使うと距離を感じさせる場合もあります。
その場合は “Could you …?” や “Would you mind …?” に切り替えるとバランスが取れます。
また、依頼内容は具体的かつ簡潔にまとめるのが重要です。
長い依頼文と組み合わせると、読み手の負担が増えてしまいます。
正しく使えば、英語メール全体の印象を一段引き上げてくれる、非常に価値の高いフレーズです。
例文
I’d appreciate it if you could send me the updated file by tomorrow.
(明日までに更新版のファイルを送っていただけると幸いです。)
I’d appreciate it if you could let me know your availability.
(ご都合を教えていただけると助かります。)
注意点/言い換え
・カジュアルな場では堅すぎる場合あり。
・言い換え:Could you …?/Would it be possible to …?

